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湧書館 とよはし便り http//www.yushokan.com

通販配送部を豊橋に移転しました。東京に通う店主を見送りながら、豊川沿いの緑豊かな環境のなか、書籍配送にいそしむ番頭R(古本屋女房)の日記です。

伊呂波文庫さん

先週は、店主が日本橋と神田の中央市(組合の定例入札市)に
行った帰りに、いっしょに、中野新橋の古書店、伊呂波文庫の
店主、Sさんが豊橋まで遊びに来てくれました。

Sさんは湧書館が渋谷区笹塚で開店する以前から公私ともに
仲良くおつきあいしていて、私達夫婦の影の?仲人みたいな
方です。今でも中野新橋方面には足を向けて寝られません。
(嘘です。笑)

出産後豊橋に移転してから、私は育児で東京に出る機会が少なく
なってしまったので、店主から時折Sさんのお元気な様子は
聞いていたものの、実際豊橋まで来てくれて、いろいろ
おしゃべりできて、とても楽しい時間を過ごしました。

久しぶりのSさんの江戸弁がとても心地よかったです。
同じギャグを、何度も繰り返して言うクセは
いつまでたっても変わらないけど。(笑)

また、Sさんが相変わらず江戸自慢をするので、
「江戸を作ったのは三河人(=家康)だ」だの
私もこれまたしつこく応戦してみたり。(笑)

Sさんの江戸話、造詣深くてとても面白いのです。
また絵画や和本にも詳しくて、私が初めて月岡芳年の魅力を
知ったのもSさんの影響でしたし、和本の読み方、
黄表紙や俳諧の世界を教えてくれたのもやはりSさんでした。

伊呂波文庫は丸の内線の方南町方面の路線ということもあり
結構穴場な古書店で、笹塚からも自転車でいけるので、
私も時々遊びにいっていたのですが、お店は小さいけれど
掘り出し物が結構あって、個人的にはとても大好きなお店です。

うちの1歳児はまだ人見知りがひどく、抱っこされるとすぐ
泣いてしまうのですが、Sさんには自分から寄っていって、
ずうずうしくおヒザの上にちょこ~んと座ってニッコニコして
いました。Sさんは何か人を安心させる、ほのぼのとあったかい
ところがある人ですが、そういう雰囲気ってコドモには
良くわかるものなのかもしれません。

帰りは新幹線ホームまでお見送り。店主と
「今度また古書店めぐりの旅をしよう」と約束を交わして
Sさんは豊橋名物ちくわを片手に東京に帰っていきました。

今頃ちくわでお昼ご飯食べてるかな?(笑)

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浜松古書店めぐり ほか

先週浜松行って来ました。国道1号線で行ったらビューンと
あっという間に到着してしまいました。
途中、ジャスコ志都呂店の横を通りました。
志都呂店はいつも、豊橋と東京との往復の新幹線の中から、
2~3秒は見え続けるとっても大きな建造物で、車内から
「どんだけ~!」とつぶやいておりましたが、
やっとその日、間近でお目にかかれたわけです。
近くで見ると、やはりデカイ!!ここに買い物に来たら到底
一日では回りきれそうにありません。スーパーというより
一種のアミューズメントパークに近いかも!

浜松では浜松城近くの古書店2軒に立ち寄りましたが
どちらもきちんと手入れされた店内と書棚で大変気持ちよく、
お値段もとても良心的でした。浜松の古書店さんが人気な訳です。
ネットもいいけど、やはり古書店めぐりはやめられないなぁ~。
うちも笹塚のお店は閉めてしまったけど、またいつかやれたら
いいなと思いました。

三ケ日に前から行ってみたい喫茶店があって、
姫街道経由で豊橋に戻ったのですが、このルートは相当遠回り
で後悔しました。でもその途中にも国道沿いに一軒素敵な
古書店さんを見つけたので良いことにします。

その行きたかったという喫茶店の名は「蔵茶房なつめ」。
http://kura-natsume.jp/
猪鼻湖を見渡せる店内で、しっとり落ち着いたお店でした。
こだわりの銘酒もいろいろ販売されているようなので
日本酒の好きな方にもお勧めかと思います。

その日は珈琲と酒粕のプリンをいただきました。
もちろんどちらも美味しかったけど、特に驚いたのが
珈琲碗がとても軽くて口当たりがよく、珈琲がさらに美味しく
感じられたこと。どこの作家さんが作ったものなのかな。
こういう感じのカップってなかなか探しても見つからない
のです。またお店に行く機会があったらお店の方に聞いてみよう。

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近頃東京で麻疹が大流行で多くの大学が休講になっていますが、
私も先日、麻疹の抗体有無の血液検査をしにホームドクターに
血液検査をしてもらってきました。
ついでに水疱瘡抗体の検査も。検査の代金は6500円也。
店主も無理やり検査に連れていったので、それもあわせると
結構痛い出費。

しかしあとで考えたのですが、その日わざわざ抗体有無の検査を
受けなくても、手っ取り早く最初から予防接種をしてもらえば
もっと安く済んだかな?とも思ったり。
抗体がある人が予防接種しても(無駄打ちになるだけで)
特に問題無いような気がするのですが。
・・セコい素人考えでしょうか?(今度ドクターに聞いてみよう)

予防接種といえば子供のころ、腕をつねったり叩いたりして、
無理やり「ツベルクリン反応」を捏造して、大嫌いな予防接種を
逃れた記憶が・・。

今日では麻疹も、人から感染されて抗体を作る時代ではなく、
予防接種で未然に防ぐ時代だと、最近ニュースで初めて知りました。
日本は麻疹対策が世界でもかなり遅れていたと。知らなかった~。

抗体検査結果は来週。抗体が無かったら予防接種を受けることに。
注射・・いやだなぁ

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スッキリする本

ゴールデンウィーク中は、こちらに帰省中のお客様が何人か
貴重なお休みのなか豊橋配送所に立ち寄ってくださり、
とても感激でした。ネット通販も便利ですが、やはりお客様が
来てくださるというのは大変嬉しいことです。
どうもありがとうございました。


一方で私はこのゴールデンウィークは、この4月に1歳になった
コドモが急の高熱を出し、その後「クループ」という
かわいいお菓子を連想させるような、しかしその実態は
こじらせるととても怖い呼吸器系の病気にかかってしまい、
連休中の救急医療の診療所周りと毎晩の看病で、
ヘトヘトになってしまいました。


うーん・・この休みはドライブがてら、浜松方面の古本屋さんめぐり
をしたかったのだけど・・。(良いお店があるという噂)
それはまた別の機会のお楽しみに、ということで。



古本屋めぐりといえば、これはどこのお店とは
ちょっと口外できませんが・・。



去年地方の古書店をまわったとき、ある一軒の古本屋さんで
うちのダンナ(店主)が文庫本棚を物色していたところ、
その店の女店主さんから、声をかけられたそうです。


女店主:「もしもし、どんな本をお探しですか。」


これはどの古書店主でもよくお客さんに言うセリフ。
(時には冷やかし客を追い払う際に使う場合も有り)

しかし、その女店主さんはさらに続けて
こんなことを言ったそうです。


女主人:「お客さん、気分がスッキリする本が入ったんだけど」

ダンナ:「スッキリする?・・本、ですか?」


ダンナは、何か新しい、癒し系のヨガとか
リラックス系の本を連想したそうです。

しかしお店の奥から、差し出された本は、
なんと!「アップル通信」系のアダルト雑誌の最新号!!


ダンナはあわてて、女店主さんのご厚意をありがたく固辞して
文庫だけ買ってそそくさと帰ってきたそうですが、そのあとで
「こういう営業スタイルがあるのかーー」
と相当カルチャーショックを受けたようでした。



「奥から出す」

というのは古本屋の得意技ですが、

「スッキリする本」

という営業トークは、同業者ながら
かなり衝撃的だった模様。(笑)


今までも古書店めぐりをしていると何軒か、
「お店の商品よりも、むしろ店主が掘り出し物」
という本屋さんに出くわすことがあり、それも楽しみでしたが、
そのお店もまさに、そういうお店だったと思います。

そういう個性的な店も、ネット販売や大型古書店の繁栄が久しい
今日では、めっきり少なくなってしまい、寂しい限りです。

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インドの古書街

ここ1年ほど前あたりから、商品の状態に関するお問い合わせの中で、
ごくたまに、「読者カードと、新刊案内も本に挟まれてますか?」
というのが出てくるようになりました。それも特にコレクター性の
高い本、ならわかりますが、普通の一般古書で、です。
古書店の評価ではそういうのはふつう関係しないし、
「本の状態」とはまた別の話のような気がするのですが、
ごく一部で新刊案内や読者カードなど集める出版社ファンの方々
の層があるのかしら??

今日NHK-hiで「アジア大回廊」という番組を見ていたら、
作家の梁石日さんがインドにあるアジア最大の古書街を紹介されて
いました。古書街でアジア最大といえば神田神保町だと思いこんで
いましたが、インドにもこんなに大きな古書街があったなんて!
扱っている本も英語で書かれた本が多いのが嬉しいところです。
売れ筋はさすがIT大国インドらしくプログラミング関係だそうですが、
一方で、100年以上も前の植民地時代のインドの衣装の本
など古い資料類も充実しているそうです。
(日本でいえば神田あたりの老舗古書店クラスと思われる)
インドの古書店主(なんと4代目)は「うちの二階にはもっと古い
(素晴らしい)本があるよ。」と胸を張っていたので、思わず
笑ってしまいました。

昔、パリやウィーンの古書店を回ったときもそうだったけど、
どこの国にいっても古本屋の店主って頑固そうで、ちょっと変で、
店の奥からじーーっと客を見ていて、本当に可笑しくなるほど
雰囲気がよく似てるんですよね。
まったく違う国で、文化も全然違うのに、およそ「他人」とは
思えません。
TVカメラに向かって「奥にはもっといい本あるよ」って
思わず言ってしまうところなんて特に。(笑)

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