湧書館 とよはし便り http//www.yushokan.com

通販配送部を豊橋に移転しました。東京に通う店主を見送りながら、豊川沿いの緑豊かな環境のなか、書籍配送にいそしむ番頭R(古本屋女房)の日記です。

ホームページを持つ意味

先日、地元に都心から講師を招き、
「自店のホームページのアクセス増加のために何が必要か」といった感じの
内容の講習会に行ける機会があったので、ちょっと覗いてきました。

思い起こせば湧書館がホームページを開いたのは、
1998年ごろ。まだWindows95から98の移行期で
ホームページを持っている古書店は、全国でも数えるほどしか
ありませんでした。

現在はもちろんのこと、弊店は当時から垢抜けない
手づくり感いっぱいのホームページでしたが
「探していた本が検索で一発で見つかって嬉しい!」というお喜びの声もある一方で
「やはり古書は、古書店めぐりをしながら買うのが楽しいから、ネットは使いたくない」
「古書は、苦労して探して見つけるから、面白いんだ」
という、ネットと古書は相容れない、というお声も、当時はお客様のみならず
同業者からも多くいただいたものでした。
(私達も当時は店舗販売が基本で、ネット販売はお客様へのサービスの一環でした)

でも一方で、ホームページを持つことにより、いままでは都内や近県の
お客様がほとんどだったのが(当時は渋谷区笹塚に店舗を開いていましたので)
うちの店のホームページをご覧になり、遠路はるばる岡山から、
「探している本があったので」と新幹線ではるばる来てくださった
お客様がいらしたり(今でも忘れられません!)、
海外からはカナダの大学教授が東京への出張帰りにぶらりとお店に寄ってくださったり、
さらに一番遠かったのははるかアルゼンチンから、「日本のマンガに興味があるので、
何でもいいからマンガを送って欲しい」とたどたどしい英語で問合せメールが
寄せられたりして、全国のみならず、海外のお客様と対面する、
インターネットという最新最強ツールの威力に、ひどく驚嘆させられたものでした。

それからの10年。古書大型店の業界進出、急成長に対抗してネット販売を行う古書店が
爆発的に増加。また楽天、ヤフオク、アマゾンなど大手企業の参入で、古書店同士が
仕入れ、販売ともに、厳しい価格競争にさらされることになり、また、まとまった良書の仕入れも
相当難しくなり、古書店の運営も筆舌しがたいほどの営業努力が必要になりました。

・・そんなここ10数年余の劇的な業界変化を振り返りながら、講習会で
「魅力あるホームページとは何か」
「効果あるSEO対策とは」
といった内容のお話を講師がしてくださるのを聞きながら、しみじみ感じたこと。

うちのホームページは、ご覧のように素人(私)の手づくりで、
レイアウト的に見にくく、改善しなくてはいけない点もたくさんあるのも重々承知なのですが
プロにお願いしてかっこいいデザインのホームページに切り替えるというのも、
うちには全然似つかわしくない気がするし(お客様はその点は全然期待されてないでしょう)
うちの商品のラインナップはかなり偏っている(それは店主のささやかな自慢でもあり)
のは重々承知ですので、万人にアピールするための素人(私ごとき)の小手先のSEO対策よりも、
「偏ったお客様」(「偏った」はわが業界では最高の賛辞)に
「新しい本が入ってる!」喜んでいただけるように、
細々とでも、ダサくても、とにかく愚直に少しずつ更新を繰り返し、
新入荷情報をご覧いただいて「あ、こんな本が入ったんだ!」と
まるで古書店めぐりをしながら、長年探していた本を見つけたような喜びを
感じていただけるようなホームページ運営、商品の充実を心がけていきたいと
あらためて感じたのでした。

どんな辺鄙な環境でネット店を開いていても、良書を集める努力を続ければ
絶対にお客様は、どんな遠くからでも探してきてくれる。
古書の力って、ネットが普及する以前も、以後も、それだけは普遍だと信じています。
それが、古書業界に携わる私達のプロとしての「誇り」でもあったりします。

・・もちろん、そうした「古書の力」にべったり依存するだけではなく、
より使いやすいサービス、そして私の苦手なホームページのデザインの面でも、
少しでもお客様が快適にご利用いただけるように改善に努めたいです。

そんなわけで、この長引くデフレ・スパイラルのなか、厳しい営業を強いられつつも
性懲りもなくますます「偏った本」を仕入れてくる偏屈な店主を横目に
(この本を買って下さるのは●都の■様と、▲県の◎様しかいないよ!などと
ツッコミを入れながら)、今日もぼちぼちとホームページの更新をしております。

・・このブログも時々更新できるように頑張りますー。(汗)

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幻想文学・神秘思想ほか 入荷

幻想文学・神秘思想ほか 入荷しました H21/7/1
黒魔術の手帖、イレーヌ(生田耕作署名入)、ウィアードテールズ1-5、吸血鬼幻想、マドゥモアゼル・ルウルウ、貝殻と頭蓋骨、幻想文学創刊号ー19号 ほか

どうぞよろしくお願い致します。

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日曜日はチビを連れて市内の子育て支援施設「ここにこ」へ。
当日メイン会場では、
「Fathering Day!〜見つめよう家族・伝えよう父性〜」
と題して、NPO「Fathering Japan」のパネリストたちによる
父親から見た子育てについてのトークショーが行われていました。

その中央には、ロン毛茶髪(表現古・・)に
サングラスをひっかけ、細身ストレートの真っ赤なパンツを履いた、
豊橋では珍しい派手ないでたちの男性が、
熱心に会場に集まったただ今子育て真っ最中の
パパたちに、楽しい子育ての秘訣・・といったお話をされています。

ふうん。私にはあんまり関係ないや・・と、
熱心にパネリストたちの話に耳を傾ける豊橋のパパたちを横目に
さっさと脇を通り過ぎて、幼児向けの遊び広場へチビを連れて移動しようとしたところ・・。


あれ?

あの赤いパンツの男性。
よくみると以前どこかで見かけたような・・??


なんと!安藤哲也氏でした!


へえーー!今こういう活動をされているんだ。
この豊橋でお見かけするなんて!


もう何年も前、いわゆる街の本屋さんたちが不況のあおりをうけ
どんどん閉店に追い込まれていた頃(古書業界も厳しくなってきていた頃)
東京千駄木で、小さいながらもすごく面白い本の並べ方をし、、
固定のお客さんも多く、売上げをどんどん伸ばしている元気な書店がある、
という記事を当時新聞か雑誌か何かで読んで、当時は湧書館も渋谷(笹塚)に店が
あったので、新刊書店さんと古書店の違いがあるものの、どんな書店さんで、
どのような本棚のレイアウトをしているのか興味を持ち、そのお店まで
出かけたことがありました。

そしてその書店「往来堂書店」の
初代店長(プロデュース)が、安藤哲也さん、だったのでした。
私が往来堂に行ったときは安藤さんはいらっしゃらなかったけど、
まさかその十数年後に、この地方、豊橋で見かけることになろうとは。

トークショーのあと、絵本の読み聞かせ会があったので
チビを連れて参加してみました。
安藤さんが読んでくれた絵本は
おじいちゃんのおじいちゃんの おじいちゃんのおじいちゃん


とても面白くて、そしてちょっぴり哲学的な気分にもさせられて、
会場に集まった幼児たちや児童たち、その保護者たちも
それこそ「ひいひい」いいながら笑い、いつのまにか絵本の世界にひきこまれていました。
ウチの三歳児も、安藤さんが読む「ひいひい」にあわせて身体を上下にぴょんぴょん
動かしながら、目を輝かせて夢中でお話を聞いていました。

読み聞かせ会、というと、いつもはだいたい保育士さんや、
ボランティアのママたちなど女性がするケースがほとんどですが、
男性がする読み聞かせ会も、女性とはまた違った視点で
絵本の面白さをひきだしてくれるので、とても楽しいですね。

読書が好きな子がたくさん増えて、
将来、古本屋通いをしてくれる大人が
もっと、もっと、もっと、もっと、増えますように・・。  (笑)

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クレジット決済が可能になりました

本日5月13日より、弊店のホームページ掲載商品すべてが、
全古書連公式サイト「日本の古本屋」内の弊店在庫頁で検索、
ご注文いただくことで、クレジット決済が可能になりました。

  日本の古本屋(全国古書籍商組合連合会)
  ※ご利用には全古書連「日本の古本屋」に会員登録が必要です。(無料)
  ※全古書連(全国古書籍商組合連合会)は1947年創立の全国古書店の統合組織です。


これまでも、弊店商品の一部を、Amazonマーケットプレイスから、
クレジット決済でご購入いただくことが可能でしたが、
ISBNのない古書や、資料類、私蔵コレクションものなど規格外のものは
Amazonに登録できないため、ご購入いただくことができませんでした。
また商品1点ご購入ごとに、Amazon規定の送料340円が加算されました。

しかし本日から、「日本の古本屋」サイト内から、弊店商品を検索し、
クレジット決済でご注文いただいた場合は、
1回のご注文につき、何冊ご購入いただいても、送料は300円のみ。
1万円以上のご購入の場合は、従来通り、送料無料サービスをご利用いただけます。
わずらわしい金融機関へのお振込み手続きはいっさい不要です。

ご注文後、弊店から「クレジット決済案内メール」を送信いたします。
そのメールの中にあるリンクをクリックして、クレジット決済頁へ移動し、
決済手続きを完了されますと、すみやかに商品を発送させていただきます。
商品発送時に、あらためて弊店よりメールでご連絡致します。

今まで代金先払いや代金引換が必要だったご注文も、
このクレジット決済をご利用いただくことで、わずらわしい振込手続き不要で
すぐに商品を御発送させていただくことが可能になりました。

本日、弊店サイトのトップページからも、「日本の古本屋」の弊店在庫頁に
移動できるように、改良いたしましたので、お客様の用途にあわせて
ぜひこちらもご利用くださいますようお願い申し上げます。

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本能寺

先週末のNHK大河「天地人」は、ついに「本能寺の変」。
吉川晃司さん演じる信長が好きだったので、果たして
信長の最期がどのように描かれるか、期待に胸ふくらませ
テレビの前に座っておりましたが・・。

光秀勢に追い詰められ、いよいよ最期というとき、
信長の前にいきなり亡霊・謙信公が現れ、「天・地・人」を説くシーンは
正直、突拍子無き感はぬぐえないものの、まあこのドラマの核心なので
納得できました。

しかし。

最期のあの、CG合成バリバリの、本能寺爆発シーンはいったい何でしょう??
ギャク漫画か、怪獣の特撮映画かのように、本能寺がちゅどーーーん!という
爆音たてて、夜空に華々しく吹っ飛んでいってしまいました。

・・思わず苦笑。

全体のストーリーも、もっと史料をあたって
戦国武将同士の、命がけの戦の駆け引きとか、
きれいごとですまないような泥臭いエピソードや
新しい歴史解釈とかも色々盛り込んでほしいのに、
主人公はあくまで清廉潔白。
全ては「情」とか「義」とか、現代人の道徳観に合う様に
きれいにまとめられ、消毒され、そのせいか物語自体も
現代ドラマを見てるような感じになってしまう。

最近の大河は特にこの傾向が強いような気がします。
主人公があまりに「いい人」すぎて、物語に感情移入しにくい。
毎回、いちいち兼続が大泣きするシーンも、
根性悪の私はつい、いらっときてしまいます。
(妻夫木君は好きなのですが)

謙信公、信長が同じ49歳で亡くなったのは
確かに運命的で興味深いエピソードでした。

私の横でテレビを見ていた店主は
「おお!自分と同じ年!」となにやら嬉しげでしたが。(苦笑)

来週からの、いよいよ笹野高史さん演じる
人たらし、秀吉の出番が、今一番の楽しみです。


まあ、何だかんだいいつつ、結局毎週観ている訳です・・。(笑)

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こどもの日

今日はこどもの日。
皆様は楽しい休日をお過ごしでしょうか。
我が家はだいたいこの季節は出かけても自宅近辺でお茶を濁す程度で
のんびり静かに過ごしているのが恒例です。

しかし昨日も、「そと〜!そと〜!」とチビに仕事場で散々愚図られ、
昨年駅前に新設されたばかりの公共子育て支援施設に、
午後から出かけて行ってきたのでした。
もう15時を回っていたので施設内はほどよく空いていて
チビはそれまでの憂さを晴らすかのように、他の幼児たちに混ざって
むさぼるかのように無我夢中で遊んでいました。
子供たちって、これほどに遊ぶことに貪欲になれるものなのか、と
見ていて逆に感心してしまうほど。

ココニコこども未来館

PC130033.jpg  PC130028.jpg


この施設は前市長(社民党)時代に建てられた施設で、
建設当時はいろいろ賛否両論あったらしいですが、出来てしまえば
施設内のおもちゃや遊具は子供の心身の成長をうながす良質なものばかりだし、
図書室もあるし、常駐する保育士さんたちには絵本の読み聞かせをしてもらったり
工作教室や季節ごとのイベント、料理体験やお仕事擬似体験などもあって、
これほどの施設がほとんど無料で使えるなんて子育て家族にとって、
こんなにありがたいことはないです。

しかし、その贅沢さゆえに、よくあるハコモノのように
いきなり早期閉鎖でお終いになってしまうのでは??と心配し(杞憂か?)
友達親子をさそって、今のうちにじゃんじゃん利用しなくっちゃ!!と
妙な使命感を沸き立たせる気のおけない施設だったりもするのですが・・。(笑)

豊橋は子供も多く、2人、3人きょうだいのご家庭もめずらしくなく
こちらへ来た時、子供をたくさん連れたご家族をよくみかけることに
軽いカルチャーショックを受けましたが(妊婦さんも多いですし)、
昨日ニュースで、ここ愛知県は、子供の割合率の高さが
全国第一位の沖縄、二位の滋賀県につづいて、なんと第三位!(14.7%)
だと聞き、なるほどなぁと唸りました。

総務省統計局 こどもの割合

全体的に両親と同居(あるいは近隣在住)の子育て家庭が多いのも特徴で、
子育てする母親が孤立しにくい(悪く言えば周りがうるさい)ことや、
物価がやすく、海、山の自然環境に恵まれ、
なんと!保育園の待機児童がゼロ(!)というのも
子育て世代が子供を産みやすい環境をつくってくれているのかもしれません。

まあ、とはいえ、やはり子育てというものは
どこで暮らし、育てたとしても常に手探りであり、試行錯誤であり、
なにより過酷な重労働だということは、私も十分骨身にしみております。(苦笑)


■ ■ ■

「君が僕を知っている」という曲が特に好きでした。

学生時代、ANC駐日大使事務所で学生ボランティアに参加した延長で
桜上水の日大講堂で行われたネルソン・マンデラ氏来日歓迎コンサートに出かけ、
そこでマンデラ氏の講演のみならず、思いがけず清志郎さんの生歌を
ステージ間近で聴くことができたのは、私の人生の中でいつまでも
記憶に残る、宝物のようなひとときでした。

忌野清志郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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